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日本式面接からの脱却

2018.05.07

 

売り手市場と言われる今、優秀な人材を確保するために面接で応募者の本音を聞き出し、能力を正確に判断することが大切になってきます。人材コンサルタントとしての経験から、個人的に思う「良い質問」をご紹介したい。「面接でどんな質問をしようか」と悩んでいる方に参考にしていただけたらうれしい。

 

 

質問1、「あなたを雇うべき理由は?」

「あなたを雇うメリットを教えてください」といった質問はあるが、もう少し率直に、「あなたを雇うべき理由はなんですか?」と聞くほうが効果的。多くの求職者はこういった質問に対しては、やる気や根性、リーダーシップといった内面をアピールすることが多い。しかし優秀な人材ほど、「自分は使える人物である」ことをアピールする。根拠つきで自分の有能さをアピールするのは簡単そうで意外とできない人が多い。

質問2「給料はどれくらいを想定してる?」

そもそも日本には「初任給」という考えがある。世界にはこの「初任給」の考え自体が存在しない国もある。例えばドイツだ。ドイツでは学生でもそれまでの経歴や能力により「売値」は変わるし、ポストによって相場も変わるため、「初任給」が成り立たないのだ。そのため、採用担当者が面接時に「給料の希望」を聞くことが一般的である。

「学生は高く見積もるのでは」と思うかもしれないが、あまりふっかけすぎると「扱いづらい」「そこまでの給料を払う気はない」と思われる可能性がある。一方、低く見積もりすぎると、「自信がない」と思われるかもしれない。だいたいの場合、「こういうことができるので平均にこれくらい上乗せしてほしい」「まだ勉強途中だから相場よりこれくらい少なくても働く意思はある」というように、希望する給料と根拠を伝えることになる。ここでも根拠が大事なのだ。

これができる人間は自己分析能力が高く、能動的に仕事に取組む人材が多い。

質問3.「5年後なにを達成していたい?」

日本も働き方の価値観が変わってきてはいるが、職能給システムを採用している限り、根本的には年功序列である。年次を重ねれば自然と仕事の内容はランクアップするし、ある程度働けばなにかしらの肩書きを得る人も多いだろう。私が知る某ベンチャー企業ではこのような社内教育が根付いていないため、自分から資格を取ったり講座を受けたり学位を取ったりすることでスキルアップをしなければ、昇進や昇給はできない。

そのため、同社では「どういうキャリアビジョンを描いているのか」と聞くことは、「どうやって自分のスキルを磨いてキャリアアップする予定か」と聞くのと同じなのだ。

企業が主体となりスキルアップ、キャリアアップを促していくことが多いが、やはり被雇用者の希望に沿っていたほうがいいことは間違いない。

「5年後や10年後にどんなことをできるようになっていたいか」と聞くことで、応募者の希望する仕事内容やモチベーションなどをチェックするのも効果的だろう。

昨今、採用の現場におけるミスマッチが取りざたされているが、それは採用側と応募側が本音を話していないからではないかと思っている。

面接というのは、お互いの知恵比べや水面下での駆け引きではなく、お互いの意見を伝え合って相性を確かめるためのものだ。本音を話さなければ意味がない。過去の日本式面接から脱却し、質問でより踏み込んでみるのはどうだろう。応募者が想定していない、より具体的なことを引き出す質問をすることで、ちがう角度から応募者のことを知っていくことができるのではないだろうか。

 


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